現代のホメオバシー理論

現代のホメオバシー支持者による方法を紹介します。現代のホメオバシーでは前述の通り、病状を引き起こす成分をそのままでは有毒となる可能性を考慮して、水によって極めて高度に希釈したものを砂糖に染み込ませています。その希釈の度合いは様々で、実際の希釈の度合いは10倍希釈を9回繰り返したものを9X、100倍希釈を200回繰り返したものを200Cなどと表現しています。

 

最も多く用いられるのは30Cということで、これは10030=1060倍に希釈したものとなっています。これがいわゆるレメディーということになります。希釈の度合いは、通常の科学的常識とは反して、薄めれば薄めるほど効くとされています。

 

あまりにも高度に希釈されているので原成分は1分子も残っていない可能性も高く、科学的にはただの砂糖でもあるのですが、ホメオパス達もそれを否定してはいません。

 

レメディーのもとになる原成分としては、各種の薬草、鉱物などが多いようです。ちなみにレメディー(remedy)とは、矯正(きょうせい)手段、改善方法、救済という意味や、医薬品の服用、塗布、治療などの意味があります。

 

レメディーは、既に現れている症状の治療目的で使われることもありますが、本格的な治療に際しては、表面に出た症状よりも、その病気を引き起こした根本的な原因を治療しようとするのが目的となります。

 

このために、レメディーの服用にあたっては「ホメオパス」と呼ばれるホメオバシー治療を専門に行う者の処方が必要とされています。ホメオパスになるためには数年の訓練が必要で、そのための専門のスクールも存在しています。